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真冬の宵のどこかの片隅にて。嵐の中心になり果てて、辺り一帯の何もかもを飲み込まんとしている不安定物質の塊りが、暴走している。性質的には他愛のない代物だったが、何せ量が半端ではなく。それが刺激を受けての反応、隣り合うもの同士の結合を強め始め、そうやって密度が高くなったと同時に、連動して起こり始めた次の反応が、
「…不味いな。暗転変化しかけとる。」
選りにも選って、彼らが一番に恐れていたこと。その身が帯びていた揮発性部分への刺激から、すんなり爆発して吹っ飛んだのなら、まだ。大急ぎで展開中の障壁の中でのこととし、亜空間への門を強引に此処へと開いてそこへ蹴り込むという荒業にて、誰にも気づかれないような結果へと何とか誘い込めた…かも知れなかった。だが、虚無空間への暗転変化へと状態が転化しつつある今、当初に“それだけは避けよ”とされていた筈の代物、そんな乱暴な策でさえ“悠長な対処”へとランクを下げられてしまいつつある。
“元からして有り得ないレベルでデカかったからな。”
だからこその用心にと、緊急事態向けの防火用水…もとえ、大概のことならば力技にて収拾をつけられる、突発事態へのエキスパートな自分らが呼ばれていたほどに、規格外な規模のそれだった精気の塊り。大きなもの、重いものには、それに準ずる大きさの重力が生まれる。潮の満ち引きが月の満ち欠けに関係するのも、月というでっかい衛星の位置が海へと微妙に近づくと海面ごと ぐぐっと引かれて盛り上がるから。塵も積もれば山となる、千里の道も一歩から。さほど危険な性質ではなかったが、そりゃあ大量な精気であったがため、内へ内へという連結が何層にも迷走収縮を起こして重なった末の現象、ブラックホール化が起こっており、
“しかも、どんどんと重力を増しつつある。”
もはやあり得ない密度にまでなりながら、まだまだ縮み続ける揮発体へと、周辺のあらゆるものが圧の差や磁場に抗えずにどんどんと吸い込まれる。すると、質量が増すのでますますのこと、磁力線の強さも圧も、つまりは吸引力がどんと高まり、もっともっとと周辺の存在を何でもかんでも吸い込んでしまう悪循環。結果、負系の磁場“虚無海”へのゲート化してしまうのも、もうすぐのこと。
『さぁて、どうするね。若旦那。』
『そうさな。ここは相殺の封印が無難だろ。』
『陽界のエキスを十分に練った念咒を叩き込む?』
『ああ。ちーとばかり時間稼ぎが必要だ。しっかり働け? 剣術バカ。』
代々が封印咒に関しての一線級の専門家という、天聖界の“聖封”たちを束ねる一族の御曹司。途轍もない勢いで一方向にばかり吹き荒れる突風の嵐の中、その痩躯を、だが、頼もしい強靭さでしゃんと真っ直ぐに保ちつつ、
「………。」
ほのかに目許を眇めながら、辺りを塗り潰す夜陰の何かを肌合いで読んでいる。切羽詰まったとんでもない事態だが、だからこそ冷静に。リミットの設けられし時間を無駄に浪費しないようにと、気持ちを切り替え、これ以上はない冷静さで状況分析に当たっている彼であり、
“…もう ちっとか?”
彼が牛耳らねばならないのは、その質量を負方向へと増すことで どんどんと虚無空間とのバリアフリー状態になりつつある、精気の塊り。なまじ殻器を持たない存在だったことから、そういう方向へ転じてしまったエナジーは、今や陽界に開いてしまった困った“ほころび”と化しており。それが虚無海経由で負世界とつながるゲート化する前に、この厄介な吸引力を相殺できるだけの密度を持った、強くて濃密な念咒を叩き込む格好にて、一気に蓋をせねばならなくて。そこでと、相手のグレードを確認しつつの集中にかかった聖封様こと、サンジの周囲に、靄のような“気”が少しずつ集まり始める。本人が持つ精気だけではあまりに足り無さ過ぎるのでと、周囲からも集めにかかっている彼であり。向こうが密度を増すことへの交換条件のように容積を縮めつつあることを幸いに、それを感じ取ることのみを目安にとその他の感応を見切って塞ぐ。
――― 意識を尖らせ、深く深く。
その胸の裡で一撃必中の槍を育てつつ、手頃な標的になってくれよと、相手の変化へも監視の意識を寄り添わせて。どちらへも気を抜けぬままの聖封殿が、じりとも動かず、その場にじっと立ち尽くしたその少し先では、
「喰い意地の張った野郎だな、ったくよっ。」
その手へ召喚した精霊刀を、勢いよく振っては剣撃を繰り出し、吸収されつつある陽の素養と同時に剣から放たれている撃波を吸い込ませてもいる破邪殿であるらしく、先程サンジさんと手短に打ち合わせたのはこれのこと。まだ“ただの塊り”状態にあった段階だったなら、先にも述べたように“いっそ故意に刺激して一気に爆破消滅させる”という、乱暴で芸のない処理だって出来なくはなかった。あまりに巨大な塊りではあったが、頑張って広大な結界を大急ぎにて張り巡らせての力技で“スタート&クロウズ”の一気呵成。日頃、自分たちが対処にあたっているよな緊急出動系パターンのものとして片付けるという手も使えなくはなかったが、何から何まで“力技”であたっていれば、必ずどこかで破綻が生じる。歪みやしわ寄せは、きっとどこかでほころびて悲劇を呼ぶ。よって、安全な対象だと踏んでのこの対処だったのに、
“今や下手に斬って捨てたら、どんな連鎖反応が起きるやら。”
一体どのような働きかけがあってのこの状態なのやら。質量が増したのだから、叩けば触れられるような“実体化”も起こっているのだろうけれど。今更、そんな仕儀を差し向けたなら、今度は単純な爆破消滅では済まなかろう。刺激を受けての結合が始まり、単体でなくなった瞬間からもう。その組成にも、不自然な歪みや絡まり合っての輻輳やらが含まれつつある状態だから。そこを突々くことでどんな規模の事態になるのかさえ、もはや判らない様相になりつつある。唯一の付け目は“それ”が暗転変化しかけていると分かったこと。虚無海への門となるべく、強い負の性質を帯びてゆくようなのならば、逆性質の強い念を一度に飲み込ませて相殺し、その隙を衝くという格好にて、何とか出来るやもしれないと、そうという対処法が見つかったからこそのこの行動。負の性質を相殺しつつ搦め捕るための砲弾、サンジがその意識の内にて練りつつある念を、より複雑濃密なものにするべく、少しでも時間を稼がねば…と相成ったはずなのだが。
「そ〜らよっと!」
そこでと彼が取っている策はというと。相手の暗転変化の加速を削る…のではなく、ますます速めるためのもの。夜陰の暗黒が陽素養の吸引を続けているところへ、彼自身が日頃の邪妖調伏にと放っている、奴らの苦手な“陽の素養”を濃く持つ斬撃を、わざとに飲み込ませているゾロであり。言ってみれば、ほれ喰えやれ喰えと口に漏斗を突っ込んで、もっともっとと詰め込んでやっているようなもの。濃密な精気を与えることで、御馳走から離れられぬようにとこの場に釘付けにしつつ、同時に…そうすることで、この厄介者の収縮を速め、そのガタイのスケールを一気に縮めてやろうと、何とも短気で手っ取り早い作戦を構えた彼であり。確かに、剣撃の強さのみならず、自分が吸収していた正に目的のものがどかどかと与えられる、打ってつけの状況下であることから。わざわざ他所へと食指を延ばさんでもいいと断じたか、さっきまでの“誘導”に流されることなく、その場に立ち止まってくれた夜陰の塊。今のところはこちらの思う壺な状態にあるものの…危険な段取りであることには違いなく。
“タイミングを読み間違えれば、結界ごと俺らも呑まれるな、こりゃ。”
他の聖封たちが、せめて周辺への影響を減らすべく、この修羅場の周囲へと巡らせてってくれた結界障壁。間に合わせにしては結構しっかりしている構造なので、この大騒ぎも外へはこぼれていなかろうけれど。その分、聖封殿が手持ち以上の糧にと吸収出来る精気の量にも制限がつくから。勝負は やり直しナシの一回こっきり。こうやって叩きつけているゾロの力の持ち合わせも、いっそそっちへ回した方が…と思わんでもなかったが、
『ちーとばかり時間稼ぎが必要だ。しっかり働け? 剣術バカ。』
自分の能力への揺るがぬ自負があればこそのお言いようをなさった、金髪痩躯の聖封様の、意志というか意地というかを尊重して差し上げて。こちらはこちらで自分の領分、得意技にての対処(フォロー)を取り続ける破邪様であり。
「哈っ!」
さながら奉納舞踊の“剣舞”のような、切れのあるなめらかさと それから。それは鋭い刃の立った、鋼の剣に間違いない、見るからに重々しい得物を、風を切り切り、右へ左へ。ぶんと振りかぶっては薙ぎ払い続けるそのたびに、シャツとトレーナーに包まれている筈の、隆と張った筋肉の束のうねりが。腕や肩、背中や胸で、何とも頼もしくも恐ろしい、力強い躍動とを見せ続けていることか。そんな身から容赦なく放たれる、力強い剣撃を延々と叩きつけられ、漆黒の塊は どんどんと収縮してゆき。高圧電線の鉄塔レベルだった巨大さが、何とか…小ぶりの団地サイズにまでという、急速な収縮を遂げており。
“大きさは まま良いとして。”
あれほどの巨体がこうまで縮んだだけあり、元は靄のような曖昧な影でしかなかったのに。今や周囲との見分けもくっきりつくほどの存在にまでなり果てた、立派な“ブラックホールもどき”であって。その縁からこちらへと向けて、捩れるような青白い放電が、稲妻もかくやと溢れ出すよな、どこか挑発っぽい反応まで見せてもいるから。
――― そろそろこれまでか、と。
これ以上の収縮を進めると、もはや引っ帰せないレベルに至るかも。破邪殿がそんな先をついつい見越し、忌ま忌ましげに歯を食いしばったそんな間合いへ、
「待たせたな、露払い。」
やっとのこと、背後から掛けられた凛々しきお声。待ってはいたが…選りにも選ってという そのお言いようへ、
「言いたいことは色々あるが、まずはきっちり方ァつけな。」
人を前座扱いにしやがってとか、遅せぇぞとか、勿体ぶったところで…どうせそんな程度の不平だろうに。それさえ言うのは癪なのか、ぎりと眇めた目許もそのまま、肩越しに振り返り、そこに立つ同輩とその状態を一瞥だけで確認する。光の遮られた空間であるがゆえ、濃淡薄く、マットな印象の夜陰に紛れそうな漆黒のスーツが張りつく、鞭のように強かな芯を呑んだ痩躯が、その輪郭を冴えた青で縁取っており、
「ああ。まずはその穴っぽこ、ただのほころびに変えてやらぁ。」
シニカルに笑うは、直毛のそれが細い顎先まで伸ばされた、ダークブロンドの陰から覗く、鋭い目許と肉薄な口許。結界障壁内の特殊空間を尚のこと歪ませる、耳鳴りのような“ヴィ…ン”という微かな響きを伴って。彼の輪郭がその青を冴えさせ、ますますの光を帯びてゆく。冷たく冴えた青き光は、発熱ともまた次元の違う、されど目映いまでの“白さ”をどんどんと増してゆき。さながら…陽の気を濃縮したものをその身から発散させているかのごとく、こちらさんもまた少しずつ放電を始めたりするものだから。
“こういう力技ってのをこいつがつかうところは、そういや滅多に見たことがねぇな。”
神威さえ感じるほどもの、圧倒的な“力パワー”の具象化。陰的存在の中でも殊に、負系統の存在には命を削られるほどもの脅威たる“光”を自在に出来るまでに、すなわち…生気に満ちた“陽”の素養を発光するまでに練り上げた彼であり、
――― ………。
鋭い眼光は相手を、相殺対象をきつく睨み据えたまま。さしたる印も結ばずに、ただ するりと体の側線から持ち上げられたる腕の先、夜陰に白々と映える手のひらが、小さな盾のように翳(かざ)されて。自分との距離でも測っているかのように、暗黒虚無へのゲイトへと真っ直ぐ向けられたその刹那、
――― …吽っ!
麗しい見目を裏切るほどの、腹の底からの力強い一喝と共に、夜陰に塗り潰されていた漆黒の空間へと迸ほとばしったは光の奔流。彼の手のひらよりも途轍もなく大きな幅と高さの光の洪水が一気に“どんっ”とあふれ出て、さながら横方向へと飛び出したオーロラのような、とんでもないレベルでの広角射撃。クリスマスや年末に繁華街などで催された、ビルの壁目がけてのライティング・ディスプレイもどきと言った方が判りやすいかもというような、強力なサーチライトをがつんと照射したようなものであり。それまでゾロから喰らい続けていた剣撃以上の、格段の威力を備えた、純粋な“陽の精気”の塊り。いくら…途撤もない規模のそれが収縮し、質量濃度を増した末の暗転変化を遂げていた存在であれ、こうまで濃密な生気をは、そうそう簡単に飲み込み食らうなぞ、無理な相談であったのか、
――― うぉおおぉぉおぉぉぉ………んっっ。
意志あっての“声”なのか、それとも、単なる夜陰との共鳴か。虚ろな樹洞に吹き込んだ風の唸りにも似た声音が、夜陰を震わせ高く低く、長々と尾を引き、空しくも轟く。まだ結構な大きさだった筈の捕獲対象を、覆い隠さんとばかりに広く飛び掛かった光の投網が、その輝きをじわじわと収めてゆくと同時、その相殺相手が放っていた気配をいかに飲み込んだのかも明らかになる。
「…大したもんだな。」
東京タワーをひと呑み出来たかも知れなかったほどものデタラメなガタイを、がつんがつんと叩くように縮めて縮めて。何とか…どこぞのステーションデパート・レベルか、ちょいと立派な公民館辺りまで。ぎゅぎゅうとその質量を…その結束を堅く堅く縮めたその分、圧縮されたパワーは相当なものだった筈だのに。磁力線の起こしていた虚無奔流の吸引力に抗えぬまま、その縁の近くへまで引き込まれかかっていた者共は、石やら砂粒、空き缶に放置自転車に至るまで。まだ触れる前からの影響力に侵されて、その輪郭がほろほろとほとびては、早くも分解をしかかってたほどだったのに。
――― 余光の中に漂うは、まるで日なたの塵ほこり。
そこへと吸い込まれてゆく土くれやら何やらが、その奔流の流れを眸で追えるものとして実体化していた。それほどまでもの奔流が、今は見事に掻き消されていて。薄暗い中にさし入った光の中、小さな埃がきらきらと舞う様を見るかのような、そう、深海のような沈黙の淀み。深い奥行きを保ったままの“存在”は依然としてそこにあるものの、その機能は今の“相殺”攻撃によって一時停止状態にあるようなので。
「よし。亜空を開いてくれ。」
見届けていたゾロが腰に収めし精霊刀を、再び引き抜き、そうと告げる。この状態のまま、とりあえずの“陽界外”へと叩き込んでやろうという構え。
“まあ、陽界にあるからこそ、こうまで手古摺らされてんですからね。”
殻器を持ち、その内部へ“生気”と共に“意志”なり“心”なりを収めているのが陽界の存在であり。日輪から降りそそぐ強烈な生気をバイタル・エレメントとして受ける彼らだから…であるものの、そうやって鎧われて来た反動か、その意志や心は、陰体の身が保持するものと比すれば、実はあまりに脆く儚い代物でもあって。
“このままの長居は、周辺の人々や生き物・草木へどんな影響を残すことか。”
自分たちほど鋭敏ではないながら、例えばルフィ坊やのような霊感を持つ存在も結構いる。大地を巡る霊的生気の流れの乱れからだって、多かれ少なかれ影響を受けている人々があるに違いなく。こうまで大きな力を保有した存在が、いつまでも“居続け”をしているのは…推して知るべし。陰への大きな偏り、反転変化を膨大な光にて相殺されたことで、言わば凍っているこの隙に、この忌ま忌ましい厄介者を運び出そうやと持ちかけたゾロであり、
“あんのよく判らねぇガキへの仕置きも、後できっちり決めてやらんとな。”
少なからず肝を冷やされ、必要のなかった大仕事にまで発展させられた元凶の坊主は、確かビビちゃんが“ツタの蔓縛り”でしっかり拘束しといてくれてる筈だから。縮めたとはいえ、自分たちの背丈に比べれば見上げるほどもの相手の背後へ、そのまま蹴り込めるだけの亜空間への入り口を開けにかかったサンジが、ふっと。このまま落着しそうだからと、見越したついでに気が緩んだか。自分たちの少しほど後方、お邪魔にならないところまでと離れて待機していた彼女を振り返ってみたのだが、
《 判ったよっ。
そんなに責め立てるんなら、いっそこの俺が何とかしてやらあっ。》
何だか一丁前な啖呵が聞こえ、それと同時、やっとのことで静かな安寧を取り戻していた筈のこの結界内の空気を震わせ、何かしら大きな力の放出があって。
――― うぉおおぉぉおぉぉぉ………んっっ!!
「………え?」
そんな簡単には再びの暗転変化も起きまいというほどの、強烈濃密な光を叩きつけた筈だのに。一体今の雄叫びは、誰の上げたる何事かと、振り返りかかってた聖封さんが視線を再び前方へと戻してみたらば。
「………何だ? あれ。」
「俺に訊くな。」
大きさは縮んでも、その姿はそのまんま、輪郭のおぼろなぼやぼやとした存在だったはずの夜陰の塊…だった“調伏対象”が。何が起きたか、いきなり、
「確かもうすぐ、ああいうのに炒った大豆をぶつける行事があるんじゃなかったか?」
「ああ。秋田だったかの“なまはげ”ってやつの方は、まんま正月行事として時期もそっちへズレ込んでどるがな。」
そう。シルクのスカーフに虚ろにも空いた、巨大な虫食い穴のようだった夜陰の生気だったものが…何がどう転んだものか。獣のそれのようなごわついた髪を振り乱し、その隙間からは黒光りする1対の角を生やし。ぎょろりと剥いた目玉もどこか黄味がかっており、口元には やはり黄ばんだ牙がぬうとはみ出した、筋肉質のごりごりとした肢体も腕足も野性的な、人型をした妖怪や魔物の一種。
「…鬼だな。」
「ああ、鬼だ。」
くっきりとした別物に変わり果てていたから、これはもう…彼らの想像の域を越えている現象。そんな場合ではないにもかかわらず、彼らほどもの経験値の高いエキスパートたちが、唖然某然としてしまった展開であり、事態はますますの混迷の度を深めつつあったらしい。
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*すんません、すんません。
お待たせしたかと思いきや、こんなややこしい展開でございます。
彼らの邪妖封じに於ける様々な小理屈は、
あんまり真剣に読んでくださらなくてもいいと思います。
その方が筆者も随分と助かる…いやその、げふんごほん。(焦) |